工事不要ですぐにつながるホームルーターの契約を検討している人は多いでしょう。ホームルーターにはたくさんの種類があるので、どの会社や窓口を選ぶべきかわかりにくいのではないでしょうか。そこでこの記事では、ホームルーターをおすすめの3社に厳選して特徴を解説します。

また、失敗せず自分に合ったホームルーターを選べるように、ホームルーターを契約する際の選び方や申し込み手順も解説しました。料金重視でインターネット回線を選びたい人に向けて、おすすめのポケットWiFiも4社紹介しているので、特徴とあわせてぜひチェックしてみてください。

ホームルーター（置くだけWiFi）とは

ホームルーターとは、工事不要ですぐにつながるインターネット回線の種類です。光回線とは違って開通工事の必要がありません。ポケットWiFiのように持ち運べませんが、気軽に契約可能で、ポケットWiFi以上の通信品質でインターネットに接続できることが魅力です。回線ごとの特徴を表にまとめました。

【インターネット回線の特徴】

最大速度はホームルーターも光回線も大差はありませんが、物理的なケーブルを引く光回線のほうが実測値は出やすくなります。また、ホームルーターは据え置き型で持ち運びができません。より高速な通信を希望する人には光回線、外出先で通信したい人にはポケットWiFiがおすすめです。

ホームルーター（置くだけWiFi）の種類

ホームルーターの種類は「home 5G」「ソフトバンクエアー」「WiMAX」の3種類です。それぞれ使用回線や料金が異なるので、比較表から違いをチェックしてみましょう。

【ホームルーターの比較表】

※税込み     
※1 プロバイダにより異なる

各社の特徴を考慮すると、それぞれの会社は以下に該当する人へおすすめです。

＜タイプ別に見たおすすめのホームルーター＞

• 回線速度の速さを重視する人・・・home 5G
• 実質料金の安さを重視する人・・・ソフトバンクエアー
• 速さと安さのバランスを重視する人・・・WiMAX

最大速度や実測値に注目すると、home 5Gが頭1つ抜け出しています。一方で料金はソフトバンクエアーが割安です。WiMAXは2つの会社の中間的ポジションなので、回線速度の速さと料金の安さのバランスを取りたい人におすすめします。

ホームルーター（置くだけWiFi）の料金内訳

ホームルーターの料金は以下の3つによって構成されています。

＜ホームルーターの料金内訳＞

• 初期費用（手数料・端末代）
• 月額料金
• オプション料金

それぞれの詳細をご紹介しましょう。

初期費用（手数料・端末代）

初期費用は、1回目の支払い時に請求される費用です。契約事務手数料として3,300円程度、端末代として20,000～70,000円程度がかかります。なお、端末代は分割払いに対応している場合が多く、キャンペーンで無料もしくは実質無料にできるケースもあります。

月額料金

月額料金は、毎月請求される利用料金のベースになるものです。ホームルーターの場合は3,000～4,000円が料金の相場です。ただし、本当に安い回線を探す際は、月額料金ではなく実質料金に注目しましょう。実質料金の計算方法は、このあとの項目で詳しく解説します。

オプション料金

有料のオプションサービスに加入する際は、別途オプション料金の支払いが必要です。オプションの内容や料金は会社によって異なります。参考までにWiMAXが提供しているオプションサービスの内容と月額料金をご紹介しましょう。

【WiMAXで契約できるオプションサービス】

※すべて税込み

オプションサービスへの加入は原則として任意です。ただし、窓口によってはキャッシュバックなどのキャンペーンを利用するためにオプション加入が義務付けられることもあります。多くのオプションに加入しなければ利用できないキャンペーンの場合、トータルコストで損をするおそれもあるため注意しましょう。

ホームルーター（置くだけWiFi）20社の料金を徹底比較

2022年現在、ホームルーターを契約できる会社と窓口はあわせて20社です。まずは会社ごとの窓口についてまとめた比較表を用意したので、各社の特徴をチェックしてみましょう。

【home 5Gの窓口比較表】

※すべて税込み

【ソフトバンクエアーの窓口比較表】

※すべて税込み

【WiMAXの窓口比較表】

※すべて税込み、契約期間ごとの実質料金

比較表の情報をまとめると、料金の安さを重視して選びたい人におすすめのホームルーターは以下の3社です。

＜料金重視で選びたい人におすすめのホームルーター3社＞

• 最安で契約するなら「モバレコエアー」
• 料金＆速度のバランスで選ぶなら「GMOとくとくBB WiMAX」
• 速度を重視しつつ、料金を抑えたいなら「home 5G×GMOとくとくBB」

次の項目では、各社の特徴をわかりやすく解説します。

料金重視で選ぶ！ホームルーター（置くだけWiFi）のおすすめ3選

料金重視でホームルーターを選びたい人におすすめの会社を3社に厳選しました。これから紹介する3つの回線は、いずれも実質料金が安く、サービスも充実している会社ばかりです。セット割を適用できるスマホキャリアの種類も確認しながら、自分に合ったホームルーターを見つけてください。

最安で契約するなら「モバレコエアー」

引用：モバレコエアー

【モバレコエアーの概要表】

※すべて税込み、2年利用の場合

モバレコエアーは、ソフトバンクエアーと同じ回線と端末を使用するホームルーターです。最大17,000円のキャッシュバックと24ヶ月間の月額料金割引を受けられるため、公式窓口よりも安く契約できます。ソフトバンクのセット割も適用できるため、ソフトバンクスマホのユーザーはさらにお得です。

ソフトバンクエアーはWiMAXやhome 5Gよりも実質料金が安いため、とにかく安く契約できるホームルーターを選びたい人はモバレコエアーを契約しましょう。端末代の71,280円は実質無料になりますが、36ヶ月の割引で相殺されるため、36ヶ月以内に解約すると残債が請求されることには要注意です。

料金＆速度のバランスで選ぶなら「GMOとくとくBB WiMAX」

引用：GMOとくとくBB WiMAX

【GMOとくとくBB WiMAXの概要表】

※すべて税込み

WiMAXを契約できる窓口は、先ほどの比較表でご紹介したとおり多く存在します。そのなかでももっとも実質料金の安い窓口がGMOとくとくBB WiMAXです。最大14,000円のキャッシュバックに加え、最大37,488円の月額料金割引を受けられため、実質料金を抑えることができます。

さらにauスマホ・UQモバイルスマホのセット割を適用でき、通常月額1,100円のプラスエリアモードも永年無料で利用可能です。キャッシュバックの受け取りは契約から11ヶ月後に申請でき、プロバイダから届くメールを開いて、振込先の口座番号を伝えるだけで完了します。

GMOとくとくBBのキャッシュバック受け取り手続きは簡単ですが、もらい忘れが心配なら、月額料金割引が安く使えてサポートも充実している「Broad WiMAX」がおすすめです。Broad WiMAXの月額割引は自動で適用されますし、違約金なしで解約できる「いつでも解約サポート」を無料で利用できます。

速度を重視しつつ、料金を抑えたいなら「home 5G×GMOとくとくBB」

引用：GMOとくとくBB

【home 5G×GMOとくとくBBの概要表】

※すべて税込み、2年利用の場合

平均速度が速いホームルーターを使いたい人にはhome 5Gがおすすめです。ドコモ系列のホームルーターであり、ドコモのスマホ料金が毎月最大1,100円安くなるセット割を適用できます。18,000円のキャッシュバックは、すぐに使えるAmazonギフト券で付与されます。

端末代は39,600円ですが、36ヶ月間の割引で相殺されるため実質無料です。ただし、36ヶ月以内に解約すると、残債の支払いを請求されるため注意しましょう。

ホームルーター（置くだけWiFi）を選ぶ際の5つのチェックポイント

自分に合ったホームルーターを失敗せず選ぶためには、以下で紹介する5つのチェックポイントに注目しましょう。

＜ホームルーターを選ぶ際の5つのチェックポイント＞

1. 実質料金が安いか
2. 使う場所が提供エリア内か
3. 速度制限が存在しないor厳しくないか
4. 実測値が速いか
5. 違約金や解約条件は厳しくないか

それぞれのポイントをわかりやすく解説します。

①実質料金が安いか

実質料金とは、月額料金や初期費用などのコストをすべて合計し、そこからキャッシュバックや月額割引の金額を差し引いた料金です。実際に支払うトータルの料金は、「月額料金」ではなく「実質料金」なので、安さを比較する場合は実質料金同士で比較しましょう。実質料金の計算方法は以下の計算式をご覧ください。

＜実質料金の計算方法＞

• 月額料金×契約月数＋初期費用＋オプション料金－キャッシュバックなどの各種割引＝実質料金    
  ※価格はすべて税込みとする

なお、実質料金を契約月数で割ったものが「実質月額料金」です。たとえば実質料金が13,200円で、契約期間が12ヶ月間だった場合の実質月額は1,100円です。実質料金を抑えるためには、お得なキャンペーンが実施されている窓口を選んで契約しましょう。

②使う場所が提供エリア内か

ホームルーターは、使用回線のサービス提供エリア内からしか利用できません。ホームルーターは登録した自宅以外からの利用が不可能なので、自宅で接続できないと使い物にならないのです。契約する前に各社の提供エリアを必ず確認し、電波が届くかどうかを調べておきましょう。

③速度制限が存在しないor厳しくないか

契約する会社によっては、一定のデータ容量を消費すると速度制限がかかる場合もあります。「home 5G」「ソフトバンクエアー」「WiMAX」には、原則として速度制限がありません。WiMAX独自の制度だった「3日で15GBまで」という制限も、2022年1月末をもって撤廃されています。

ただし、「短期間で大容量通信をおこなった場合に一時的な速度制限がかかる場合もある」といった速度制限の条件は設けられています。この記事で紹介している3社は原則として無制限で接続できますが、完全な無制限ではないため注意しましょう。

④実測値が速いか

ホームルーターのホームページを見ると「最大速度」が紹介されています。しかし、最大速度はあくまでも理論上の数字であり、この速度が実際に出ることはありません。実際の回線速度を知りたい場合は、「実測値」に注目しましょう。

実測値は「みんなのネット回線速度」に平均速度としてまとめられています。また、回線速度の計測値をSNSで公開しているユーザーもいるので、気になる回線の名前と「速度」などのキーワードを入力して実測値を調べてみましょう。なお、目的別に必要な速度の目安は以下のとおりです。

【目的別に必要な速度の目安】

ごく一般的な使い方をする人の場合、20～30Mbps程度の実測値が出ていればスムーズに接続できるでしょう。大容量データのやり取りをともなうオンラインゲームや、4K画質動画を再生する機会が多い人は、50～100Mbps以上の実測値が出ている回線を選ぶと安心です。

⑤違約金や解約条件は厳しくないか

ホームルーターでは、WiMAXのみ契約期間が設定されています。WiMAXの契約期間は利用する窓口によって異なり、大半が1～3年の間です。契約途中で解約する場合、相場として10,000～20,000円の違約金を一括請求されるため注意しましょう。

また、解約しやすい窓口かどうかにも注目すべきです。オンライン上で解約できる会社なら便利ですが、店頭での手続きが必要な場合は、解約手続きのための時間を作らなければなりません。オンラインからの解約が可能な会社など、やめたいときにやめられる窓口を優先して選びましょう。

ホームルーター（置くだけWiFi）の申し込み手順

ホームルーターの申し込み手順をご紹介します。会社によって内容は若干異なりますが、基本的な流れはすべて同じです。申し込みから開通、そして特典の受け取り・セット割の適用までの流れを細かく見ていきましょう。

契約したい窓口から申し込む

まずは実測値や実質料金、セット割適用の有無などから契約したい会社を見つけましょう。契約できる窓口は店頭からWeb窓口までさまざまです。もっともお得に契約したい場合は、キャンペーンの内容が良いWeb窓口の利用をおすすめします。

必要事項を入力して手続きを完了させる

Web窓口から住所や氏名、電話番号などの必要事項を入力して、申し込み手続きを完了させましょう。契約の完了後、2～3日以内には登録した住所に端末が届きます。

端末の到着後に接続設定をおこなう

端末が到着したら接続設定をしましょう。ホームルーターを起動させる方法は簡単で、コンセントにつなぐだけです。ホームルーターを起動させたら、パソコンやスマホの設定画面を開き、ホームルーターのネットワーク名にパスワードを入力してインターネットにつなぎます。

キャッシュバックの申請やセット割の適用をおこなう

キャッシュバックやセット割は自動的に適用されないので、自分自身で申し込みをして適用させましょう。キャッシュバックの受け取り時期は窓口によって異なるため、もらい忘れないように注意が必要です。セット割の適用は、各社のマイページなどからおこなえます。

料金重視で選ぶならポケットWiFiも検討しよう！

ホームルーターの特徴を見て、「想像していたよりも高い」「やっぱり外出先で使えるインターネット回線が良い」と思った人もいるかもしれません。そこで料金重視で選びたい人に向けて、おすすめのポケットWiFiもご紹介します。

＜料金重視で選ぶポケットWiFi4社＞

• 月間データ容量20GBまでなら「どこよりもWiFi」が安い
• 月間データ容量50GBまでなら「MONSTER MOBILE」が安い
• 月間データ容量100GBまでなら「THE WiFi」が安い
• 月間データ容量200GB以上なら「大容量WiFi」が安い

ポケットWiFiを選ぶ際に重要なのは、自分に合った容量の会社を選ぶことです。データ容量別で1ヶ月間にできることを表にまとめたので、自分自身がどのようにインターネットを使うことが多いのかを整理して、最適な容量のポケットWiFiを選びましょう。

【1ヶ月あたりに使えるデータ量】

あまり動画を見たり、ビデオ通話をしたりする機会がない人なら毎月20～50GBで十分です。反対に動画の視聴機会などが多い人は100GB以上のポケットWiFiを選びましょう。

月間データ容量20GBまでなら「どこよりもWiFi」が安い

引用：どこよりもWiFi

【どこよりもWiFiの概要表】

※すべて税込み、20GBプランの場合

どこよりもWiFiはソフトバンク回線を利用するポケットWiFiです。20GBプランの実質料金が2,032円と安く、現在契約できる20GBプランを提供する会社の中では最安級の実質料金で利用できます。また、端末代もかかりません。

短期間の契約を希望している人は、月額料金に500円をプラスすると「縛りなし」のプランに移行できます。2年契約の場合、契約期間中に解約すると9,500円の違約金がかかるため、1年以内をめどに解約する予定がある場合は縛りなしプランを選びましょう。

月間データ容量50GBまでなら「MONSTER MOBILE」が安い

引用：MONSTER MOBILE

【MONSTER MOBILEの概要表】

※すべて税込み、50GBプランの場合

MONSTER MOBILEでは20GB、50GB、100GBの3プランを提供していますが、特に50GBプランは割安でおすすめできます。現在は契約から6ヶ月間にわたって月額料金が500円割引されるキャンペーンを実施しており、より安く契約することが可能です。

ギガを使いすぎてしまった場合は、1GBあたり330円でギガをチャージできます。また、約90の国や地域からそのまま使えるので、海外旅行や出張の機会が多い人にもおすすめです。最短即日発送に対応しており、急なテレワークなどで接続環境が必要になった場合も対応できます。

月間データ容量100GBまでなら「THE WiFi」が安い

引用：THE WiFi

【THE WiFiの概要表】

※すべて税込み、100GBプランの場合

容量100GBまでのプランを利用したい人には、100GB帯の実質料金が最安である、THE WiFiがおすすめです。現在は4ヶ月間0円キャンペーンを実施しており、初回の月額料金が請求されるのは契約から4ヶ月目なので、初期費用を大幅に抑えながらポケットWiFiを持てます。

途中でギガを使い切ってしまったら、10GBを2,200円で補給できるため、翌月まで通信制限をくりこさずに済みます。また、電源をつけるだけでそのまま海外からもインターネットに接続できるので、海外への出発前にポケットWiFiをレンタルする必要がありません。

月間データ容量200GB以上なら「大容量WiFi」が安い

引用：大容量WiFi

【大容量WiFiの概要表】

※すべて税込み    
※初月の料金は日割り    
※実質月額の（）内はキャンペーン適用時、キャンペーン適用後のオプション料金は含まれていない    
※0GBプランはプラン変更時のみ選択可能（24ヶ月間0GBプランを利用することはできない）

200GB以上のプランを利用したい人には大容量WiFiがおすすめです。現在は「新春キャンペーン」を実施しており、指定オプションに加入することを条件に月額料金が最大6ヶ月間990円に下がります。

ソフトバンクとauの回線を利用するため、日本中の多くのエリアから接続できることもポイントです。契約途中でプランを変更することも可能ですが、1度の変更につき1,100円の手数料がかかるため、必要な容量を見極めたうえで契約しましょう。

まとめ

ホームルーターは、コンセントにつなぐだけでWiFi環境を構築できるインターネット回線です。2022年現在、おすすめできるホームルーター3社の実質料金をまとめました。

【ホームルーター3社の料金比較表】

※税込み

この記事では、ホームルーターの会社・窓口合計20社を徹底比較し、最安の窓口を3つに厳選してご紹介しました。利用用途に応じてポケットWiFiの契約も検討しつつ、自分に合ったインターネット回線やホームルーターの会社・窓口を見つけてください。